東武鉄道のSL大樹に乗車するため、鬼怒川温泉に向けて特急スペーシアで移動することにしました。このようなご時世なので自分でできる移動時の最大限の感染症対策として個室を初めて予約したのですが最高過ぎました。
JR新宿方面からも特急は直通しているようですが、その場合は個室料金がJRと東武の2回徴収されて非常に高額になるので浅草から乗車するとお安いです。
4番線から7時30分に発車する「きぬ105号」ですが、3番線に止まっていました。しばらくすると回送で出発して4番線に戻ってきたので、昨晩から留置されていたのかな。
6号車は改札口寄り一番後ろの車両なので、改札口横の売店で駅弁を購入してからゆっくり乗車です。コロナ禍なので車内販売が全て中止になっているから事前に食料と飲み物を確保してから乗車します。
4番線に入ってきたスペーシアです。”COMPARTMENT”の文字が6号車だけに記されています!
6号車の入り口には「個室券をお持ちでないお客様は御遠慮ください」との注意書きと共に中間扉があるので、個室利用以外の乗客が入って来る事はまず無さそうです。
中間扉を開けると廊下があります。一番手前が1号室で、2号室と続き、一番奥が6号室です。突き当たりは乗務員室なので6号室を運良く予約できた場合は前を通る人が皆無になるので非常に落ち着いた空間を確保できます。
なお、中間扉の手前、5号車との間にはトイレが和式と洋式の計2箇所用意されています。手前に見える鏡の部屋は洗面所です。個室でお弁当を食べているときにちょっと手を汚してしまったような場合には、洗面所が独立しているこの形は助かります。
たまたま今回は6号車が予約できたのでラッキー! インターネットで予約したので号室は指定できませんでしたから偶然です。有人窓口なら指定できるのかな?
さて、いよいよ入室です。
中に入ってみての感想は「広い!!!」 部屋自体は大人4人の設定ですが、 席と席の間にある肘掛けの分と、座席の幅自体が普通席の1.5枚程度は広いので、大人4人に加えて子供2人程度が乗っても窮屈さはなさそうでした。
大人の男性が足を伸ばして横になっても苦しくなかったです。女性なら十分に横になれる幅ですし、特に帰りの電車であれば旅行で疲れ切った子供を横にして寝かせることもできますね。
頭上には棚が2箇所あるので手荷物を全部乗せてしまえば、さらに広々と空間を確保することもできます。
地味に嬉しいのが「空調」を部屋ごとに設定できること! 当然ながら普通車では個人の好みで温度を設定することはできませんが、個室なら自分の好みの強さに空調を調整できます。
入り口の上に設置されているウォールライトや間接照明の輝度も調整できるので、子供が寝てしまった場合などに部屋全体を暗くすることも可能です。また、音については隣の個室からの音が若干聞こえますが、こちらもお喋りしている状況であれば全く聞こえないので気になることはありませんでした。
入り口脇には細長い専用のゴミ箱があるので、お弁当を食べ終わった容器程度なら全部捨てていくことができます。わざわざ車両出入り口のゴミ箱まで捨てに行かなくて良いのは便利ですね。また、ゴミ箱脇には電源コンセントもあります。
2Aまで出力できるので、スマホの充電器程度であれば十分ですね。帰りの電車で充電残量がピンチにならないようにしっかりとACアダプタを挿して充電しておきましょう。
個室のどこが最高だったの?
実は帰りの東武日光からも個室を予約したのですが、駅周辺のお店は16時には閉店してしまい、駅の近くで時間潰しに入った日光金谷ホテルの喫茶店も16時40分でクローズしてしまいました。駅の待合室は混雑していたので長居したくなく、17時20分の特急が出るまでの時間をどうしようか悩みましたが、17時ちょうどには特急車両の清掃も終わって車内に入ることができ、個室の中でお茶を飲みながら発車までの時間をのんびりと過ごすことができました。
というわけで、私の考える個室のメリットはこちら!
- 他の乗客に邪魔されない静かな空間
- 感染症の心配がない安全な空間
- 充電できる電源の確保
- 横になって移動できる
- 自分達の体感に合った温度と照明の調節が可能
特に子連れの場合は個室の利用をお勧めします! 休日は1室3,700円で利用することができ、この空間を確保する費用としては十分にリーズナブルだと感じましたので、今後我が家が日光方面に旅行する場合は個室利用は必須にしたいと思います!
(おまけ)
浅草駅を出た直後は大きなカーブなので車輪とレールが軋む音がすごいですね。隅田川を越えて、いよいよ鬼怒川温泉方面に向けて出発です!
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