ディズニーランドには様々な都市伝説があるが、その中でも「Club33(クラブ サーティースリー)」という秘密のレストランの存在は有名かもしれない。
Club33とは?
元々はアメリカ本国のディズニーランド内でウォルト・ディズニーが客人を招待するために作られた特別な部屋(レストラン)である。そこでの番地が33番地であったことから「Club33」と名付けられた。
経緯は不明だが、東京ディズニーランドにも同様に非公開の会員制レストランとして同名の「Club33」が設置されている。
そのような成り立ちだからこそ、Club33の存在自体が一般には一切公開されていない。もちろんディズニーへ問い合わせたところで「そのような施設はありません」と回答されるだけだ。
しかし、実際に存在しており、主にスポンサー企業やClub33法人/個人会員からの招待によってのみ入店が可能であり秘密裏に使われているのが実態のようだ。元々がウォルト・ディズニーが接待で使うレストランとして始まったのだから然もありなん。
どうすれば入店出来るのか?
ディズニーファンなら一度は行ってみたいという憧れの場所のようだが、殆どの人は一生掛かっても入れない。なぜなら、そもそも予約することが出来ないのだから。
もっとも可能性のあるのは「Club33」会員からの紹介(コネ・ツテ)だろうが、非公開な会員組織である以上、会員であることをペラペラと教えてくれる人は少ないと思われるし、スポンサー企業等であっても役員レベルで無いと自由には利用出来ないと想像する。もちろん私はClub33会員では無いし、普通のサラリーマンだ。
コネがないのにどうやって入店したのか?
一般人がClub33に入店する唯一の方法と思われるのが、今回私が使った方法だ。
「JCB THE CLASS」というJCBのブラックカードの保有者は年に1回だけ「メンバーズセレクション」と呼ばれるベネフィットを受けられる。その中に(club33とは明記されていないが)ディズニーランドのワールドバザール内で食事が出来る権利があるのだ。
今回、噂のClub33を予約して食事をしてきたので紹介したいと思う。但しClub33内で撮影した写真・動画は一切の公開が禁じられている。そのルールを破ってまで公開するのはお里が知れるという物なので内部の写真は無い旨、予め断っておく。
駐車場から既に特別扱いが始まる
Club33へ予約したら、レンタカーで良いので是非車で行ってみて欲しい。
駐車場の係りに「Club33に予約してある」旨を伝えると、なにやら名簿を確認した上で車のワイパーに目印を取り付けてくれる。
ちなみに会員紹介でのClub33利用者は駐車料金も無料らしいが、私は申し訳なさそうに「お客さまの場合は駐車料金が必要になります」と案内された。どうもClub33利用者の中でも会員と会員外でランク分けが成されているようだ。
この目印を見た駐車場案内の係員は、通常は車が通れないようにしてあるポールを動かして専用のコースを使ってどこまでも前方まで誘導してくれる。誘導された先は入場口の目の前となるこの位置だ。
ちなみにこの列に駐車している全ての車に、目印の紙が挟まれていた
ディズニーランドへの入場は?
Club33会員の招待であれば「優待入場口」という専用の入り口から入れるようだが駐車場からはかなり遠く離れている。また、JCBのメンバーズセレクションで送られてきた入場チケットは「スポンサーパスポート」なので優待入場口が使えるかは未確認だ。
Web上の話を総合すると、ゲストリレーション(下の図の★印)へ行くことでパスポートに「33」スタンプを押した上で「優待者入場口」から並ぶこと無く入場出来るようなので来年確認しよう。
ちなみに入場後は一切の優待は存在しない。せいぜい(こちらも非公開だが)JCBのスポンサーラウンジで休憩するぐらいだろう。
入り口はどこに?
入場してワールドバザールの大きな交差点を左に曲がった先にある。
入り口のガラスに「33」と書かれているので、気にして歩けば見つけることが出来るだろう。但し昼夜問わずレースのカーテンで中が一切見えないようになっているし常に施錠されている。
入る前にこの扉の前で記念撮影をしたのだが、知らない人から見たら「なんでこんな何も無いところで?」と不思議に思っていたに違いない。
なお中からこの扉が自律的に開くことはない。どうするかと言えば扉の脇にあるインターホンから呼び出して扉を開けて貰う必要がある。
もちろんこのインターフォンを使えるのは予約した人のみである。「○○時から予約した△△です」と伝えることで、初めて中から開錠して扉が開くのだ。
ここからはルール通り、公開出来る写真はない(自分用の撮影は自由)ので文章だけでご容赦。
Club33の中はどうなっている?
まず驚くのがキャストのコスチュームだ。所謂「メイド服」なのだが、町中に溢れかえっているメイド喫茶のような偽物ではない。Club33のロゴの入ったシックでクラシカルなメイド服なのである。しかもキャスト全員が可愛いのである。(←これは余談)
中に入るとクロークが有り、荷物は一通り預けることが出来る。とはいえ我が家は荷物が無かったので、唯一預けたのは子供のポップコーンケース(!)だけだった。
荷物を預けるとエレベーターで2階へ案内される。2階に上ってすぐウエイティング用のソファとテーブルが用意されており、席への案内を待つことになる。トイレも非常に豪華なので、是非このタイミングで行っておこう。
内部は窓に沿って巡るような形で細長く、1階の売店エリアの上がそのままレストランになっているようだ。
席は窓際と中側の2列に用意されている。私の家族は窓側に案内されたが、他にいた2家族は窓側の席が空いているにもかかわらず中側だった。これも何か予約のクラスに違いがあるのかもしれない。また、我が家以外の家族は誕生日だったらしく大きめのケーキが運ばれてきていた。
そうか、来年は子供か奥さんの誕生日パーティー(ごめん、1年に1回しか行けないのでどちらかだけ)をclub33で行ったら喜ぶかもしれない。
窓側と言っても厚めのレースのカーテンが常時降ろされているので、外のパレードもあまり見ることは出来なかった。先ほどの家族が窓際に来てカーテンを開けてしまいそうになるとキャストが飛んできた。
「ここは公開されていない場所ですのでカーテンを開けないで下さい」と注意していたので外から見られないために非常に神経を尖らせているのだろう。
テーブルからの眺めとしては、目の前がシンデレラ城だし、パレードもよく見える抜群の位置だ。レースのカーテンが無ければ最高の景色に違いない。
料理は?
比較的高級な味わいのコース料理が出てきた。お食事券のため値段は想像だが、感覚的には6,000円ぐらいかと思われる。飲み物は別料金で紅茶は570円だったが味わいのある美味しい紅茶だった。お酒の飲めない我が家には縁が無かったが、club33はディズニーランド内で唯一アルコールを飲むことが出来る場所だ。キリンの生ビール、シャンパン、カクテル、ワインが色々と用意されていた。
また、別に注文した子供の料理は3,000円ちょっとだった。メニューはワンプレートで提供されてきており、以下の内容だ。
- コーンスープ
- ハンバーグ
- クロワッサンのサンドイッチ
- 牛肉のオムライス
- ポテトフライ
- ミッキーの形をしたチョコとプリン、フルーツの盛り合わせ
大人のコース料理はコース仕立てになっており
- オードブル
- パン
- スープ
- メインディッシュ
- デザート
という簡易なランチコースとなっていた。ただ、いずれもディズニーランドの中で食べられるレベルとしては上位の味だったし、キャストの接客レベルも格段に高い。良いときのエクシブと同等か若干上回ると言えば分かって貰えるだろうか。
さて、ここまで色々書いたけれど文章だけでは本当に行ったか分からないし、適当にWebの過去の情報を集めただけかもしれないので、club33のお土産袋を行った証拠として掲載しておこうw 深い緑色がシックでオシャレなのだ。
ちなみに購入出来るお土産は
- ワイングラス
- ティーカップ (ノリタケ製でちょっと欲しかった・・・)
- 腕時計
- 万年筆
- 扇子
- 財布
- 小銭入れ
- チャーム
- キーホルダー
- ノート
- トートバッグ
- ハンドタオル
- Club33コスチュームのミンキー&ミニー人形
である。いずれも数千円〜数万円でお土産と呼ぶにしても高価な物ばかりだったので、他人用と言うより自分用になるだろう。
それにしても・・・
非常に楽しく幸せで特別な1日だった。
なんというか万人が楽しむディズニーランドの中でも、全く世界の異なる別格のエリアがそこにはあった。
帰り道でclub33を外から見上げてみたらシャンデリアの明かりとうっすらと人影が見えた。来年もまた来よう。
おまけ どうすればこの権利をゲット出来るの?
さて、このClub33に一般人が入ることが出来る唯一の手段となる”JCB The class”は自分からの申込は出来ずJCB側からのインビテーション(招待状)により入手することが出来ます。
「JCB? それなら もう持っているよ」という方も多いでしょうが、カードを使うことでインビテーションがちゃんと届くカードは唯一、JCB Originカードだけなのです。
と言っても山の数ほどあるJCBのカードのうち、どれなのかは分かりにくいでしょうから、こちらが、インビを受けるための実績を積めるカードの申し込みページです。
プラチナカードを申し込んで、毎月しっかりと利用実績と支払い実績を積み重ねていくことがインビテーションまたは突撃成功への近道です。
2019年追記
残念ながらこの特典は終了しました。この記事は当時の記録として残しておきますが、現在ではJCB The clasを用いてClub33へ入る手段はありません。
クラブ33 (フレンチ / 東京ディズニーランド・ステーション駅、舞浜駅、リゾートゲートウェイ・ステーション駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
コメント
初めまして。
いつも楽しく読ませてもらってます。
ちなみに、ワインのボトルを入れるとボトルに掛けるclub33のネームタグがもらえます。
ハットさん、コメントありがとうございます!
club33のネームタグ良いですね!! ワインは飲めないけれどもネームタグだけお土産で欲しいなぁw
そういう処が有るんですね。エクシヴ関係のブログからここに来ましたが、
まだまだ楽しい時間を作れる事がわかって、それだけでも嬉しいです。
スイートハウス8さん、いらっしゃいませ!
私もclub33を知ったのはたまたまでしたが、良く知ってるつもりの場所にも、まだまだ知らない世界がある事に改めて気付きました(^_^;)
[…] 特にディズニーランドのClub33という会員制レストランで食事が出来るパスが目玉のようだ。 […]
[…] 情報元は『ミンキームーンネットワーク』さんの本日付けのブログ記事です。詳細は当該記事をご覧いただくとして、私が一番ショックだったのは、『clab33の利用人数が大人二名のみ』になったことです。今までは追加料金を払えば子供連れで行くことができた様です(ミンキームーンさんも記事にされています)が、今後子供はダメとなってしまい、私の子供を連れて行く計画が潰えてしまいました。 […]
今年から抽選になってしまったんですよね。残念!
そうなのですよ、しかも1回ぽっきりのワンチャンス。かなり使いにくくなってしまいました・・・
初めまして。大変参考になりました。今度、知人に連れて行っていただくのですが、教えてください。ワインを入れるとマーカーがいただけるとのことでしたが、値段やハーフ・フルボトルなどいただけるにあたりルールがありますか?
我が家は誰も飲めないのでワインの注文はしませんでした、参考にならずすみません・・・
[…] 出典ディズニーランド 秘密の会員制レストラン「Club33」に紹介無しで食事する唯一の方法とは? | ミンキームーンネットワーク […]